自由帳topics
特別講義
こんにちは
先日、
大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター
医療情報部 診療情報管理室勤務で
診療情報管理士の森藤 祐史氏を講師にお迎えし、
診療情報管理士コースの学生に向けた特別講義を
行いました。
森藤様は、診療情報管理士の他、医療情報技師や
全国に100人程しかいない診療情報管理士指導者の
有資格者でもあります。
また、診療情報管理士学会で論文発表、
近畿病歴管理セミナー学術大会では座長を務めるなど、
病院内外でご活躍されている方です
さらに、本校の卒業生の上司にあたる方でもあり、
病院実習でもご指導いただくなど、
本校とはとてもご縁のある方なんです
残念ながら今年は新型コロナウィルスの影響で
病院実習は中止でしたが、
それ以前は毎年のように実習をさせていただいていました
今回の講義テーマは
前半)
・診療情報管理士の日常業務
・業務の変遷
後半)
・グループワーク
・診療情報管理士の将来について
中でも興味深かった内容の一つに「業務の変遷」について
10年前は
・診療録の貸し出し
・未返却者への督促
・病歴通信の発行
・地域がん登録 などが主な業務だったそうですが、
現在は上記に加え
・入院総括、手術記録の点検
・退院サマリー記載率の管理
・病名のコーディング
・全国がん登録
・DPC
・施設基準届け出
・医師の事務作業補助
・診断書作成補助代行入力
・電子カルテシステムの検討 等々
と、倍以上も業務内容が増えていました。
それだけ診療情報管理士が必要とされてきている
と言うことです
個人情報が集約された診療情報管理室には
厳重なセキュリティがかけられているため
普段は限られた人しか入室できませんが、
室内の様子も特別に映像で見せていただきました。
滅多に見ることができないとあって、みんな興味津々
そんな中、後方で見学されていた講師陣から
突然「おぉ~」っと言う声が
なぜなら5年前に就職した卒業生が写っていたから
在校生にとっては先輩が働いている姿を見て、
目標とする診療情報管理士像を
思い描いたかもしれませんね
そして後半のグループワークでは
「今後の診療情報管理士に求められるスキル」について
KJ法でアイデアを出し合い発表しました
発表では
・疾病に関する知識を深める
・統計業務
・DPCコーディング
・チーム医療における他職種との連携
・医療情報や社会全体の動きを知るための情報収集
など、講義内容が反映された意見が出されていました。
今回の講義は、普段目にすることのないバックヤードや
診療情報管理士の日常業務を理解し、
これからの医療にどう関わっていくかなど、
とても勉強になりました。
すでに8割が内定している3年生は
近い将来の自分を重ねていたのか、
いつもの授業以上の真剣さを感じました
診療情報管理士の試験まで残り4ヶ月。
この意気込みを持続し、
全員合格目指して頑張りましょう